イタリア検察当局、ボーイング787型機部品に関する捜査を7月までに終了へ
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イタリア検察当局、ボーイング787型機部品に関する捜査を7月までに終了へ

Sep 19, 2023

[1/2] 2017年3月31日、米国サウスカロライナ州ノースチャールストンのチャールストン国際空港での初飛行中、滑走路を走行する新型ボーイング787-10ドリームライナー。ロイター/ランドール・ヒル

[ブリンディジ(イタリア)4日 ロイター] - ボーイング(BA.N)の787型機ドリームライナー向けにイタリアの企業が製造した欠陥部品の疑いを捜査している検察当局は、7月までに捜査を終える予定で、その際に疑惑の欠陥が脅威となる可能性があるかどうかを明らかにする予定だ。関係者2人によると、飛行機の安全性は確保されているという。

関係筋がロイターに語ったところによると、検察が任命した独立した専門家チームが部品とその航空機全体の耐空性に及ぼす影響を分析している。

専門家らは現在、ボーイング787型機用の約30機の機体からイタリアで取り外された、航空機の床を固定するチタン部品などのより大きな部品に焦点を当てていると、別の関係者が語った。

ボーイングは10月、イタリアの製造工程仕様書(MPS)から供給された787型ドリームライナーの一部の部品が不適切に製造されていたと発表し、ワイドボディ機を襲う一連の産業障害の最新作となった。 続きを読む

ボーイング社から金曜日のコメントは得られていない。 12月にはイタリアのMPSとProcessi Specialiが供給した部品の問題は耐空性に影響はないと発表した。 続きを読む

MPSとその現在破産した前身会社Processi Specialiは、イタリアの航空宇宙グループ、レオナルド(LDOF.MI)にフロアフィッティング、スペーサー、ブラケット、クリップを供給していた。レオナルドは、ブリンディジ近郊のグロッターリエの工場でボーイング787用の胴体2セクションを製造している。 レオナルドとボーイングはともにMPSをサプライヤーリストから外した。

レオナルドは以前、元サプライヤーによる仕様不履行疑惑の被害者であると述べていたが、金曜日にはコメントを控えた。

12月、検察はMPSとその前身であるレオナルドのグロッターリエ工場に供給されたチタンとアルミニウムの部品の差し押さえを命じた。 続きを読む

ブリンディシ検察が開始した捜査の初期結果は、MPSとプロセッシ・スペシャリが2016年から2021年の間にボーイング787向けに4,000個以上の欠陥部品を製造したことを示唆していると検察が12月にロイターが入手した機密報告書で述べた。 続きを読む

検察側は、MPSまたはProcessi Specialiが、顧客が注文したものとは品質と産地が異なるチタンとアルミニウムを使用して部品を製造し、関連する技術仕様に違反したと主張している。

MPSの前責任者とProcessi Specialiの前責任者を含む8人が、詐欺と航空輸送の安全を脅かす行為の容疑で捜査を受けている。

MPSの前責任者とProcessi Specialiの前責任者は、これまでに不正行為を否定している。

裁判所が任命したMPSとその前任者の管理者はロイターのコメント要請に応じなかった。 MPSとProcessi Specialiの元トップの弁護士からのコメントは得られていない。

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